自宅での『ちょっとした困りごと』が、ご近所交流のきっかけに
日常の「困ったな」を交流のきっかけに
年齢を重ねるにつれて、ご自宅でのちょっとした作業が以前より大変に感じられることがあるかもしれません。例えば、重い荷物を運んだり、高い場所にある物を取ったり、庭の手入れで腰が痛くなったり...。
このような「ちょっとした困りごと」は、一人で抱え込まず、時にはご近所さんに頼ったり、逆に困っている様子の人を見かけたら声をかけたりすることで、地域とのゆるやかな交流につながる大切な機会となり得ます。
完璧に一人でこなそうとせず、「困ったときはお互いさま」という気持ちで、できることから始めてみましょう。
自分が困ったときに「声をかけてみる」
自分が何かで困ったとき、勇気を出してご近所さんに声をかけてみることから交流が始まることがあります。
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どんな困りごとで声をかける?
- 玄関先まで届いた少し重い荷物を家の中まで運びたいとき
- 高いところにある電球を替えたいけれど、脚立に乗るのが少し不安なとき
- 庭の手入れをしていて、道具の運搬などを少し手伝ってほしいとき
- 体調がすぐれず、近所のスーパーに買い物に行きたいが、一人では少し心細いとき
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誰に声をかける?
- いつも挨拶を交わす顔なじみのご近所さん
- 普段から庭の手入れをしている様子を見かける方など
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どう声をかける?(声かけ例)
- 「〇〇さん、すみません、ちょっとお願いできますか?玄関先の荷物を中に運ぶのを少し手伝っていただけると助かるのですが。」
- 「あの、もし今お手すきでしたら、この上の棚の物を取るのを手伝っていただけませんか?どうもバランスが取れなくて。」
お願いする際は、相手の都合をよく見て、無理のない範囲でお願いすることが大切です。手伝ってもらったら、「ありがとう、助かりました」と感謝の気持ちを伝えましょう。
ご近所さんの「困りごと」に気づいて「声をかけてみる」
逆に、ご近所さんが何かで困っている様子を見かけたとき、こちらから声をかけてみるのも良いでしょう。
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どんな状況に気づく?
- 庭先で何かを落として探している様子
- 重そうな荷物を持って、家の前で立ち止まっている
- 自転車のタイヤの空気が抜けて困っている
- 普段見かけない時間に家の前で何かしている など
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どう声をかける?(声かけ例)
- 「〇〇さん、どうされましたか?何かお手伝いしましょうか?」
- 「大丈夫ですか?もしよかったら、これ持ちましょうか?」
- 「何かお探しですか?何か見つかりましたか?」
声をかけるときは、おせっかいにならないよう、相手の様子をよく見て、穏やかなトーンで話しかけることが大切です。断られても気にしないことも重要です。
『お互いさま』の気持ちでゆるやかにつながる
「自分が困ったときに頼る」「ご近所さんの困りごとに気づいて声をかける」。こうした小さなやり取りの積み重ねが、「困ったときはお互いさま」という地域のゆるやかな信頼関係を育んでいきます。
無理に大きなことをする必要はありません。ほんの小さな手伝いや声かけから、自然とご近所とのつながりが生まれていくのです。
まとめ
ご自宅での「ちょっとした困りごと」は、決して一人で抱え込む必要はありません。それをきっかけに、ご近所さんとの関わりを持つ良い機会と捉えてみましょう。
助けを求める勇気や、困っている人に気づいて声をかける優しさから、地域との豊かなつながりが生まれます。難しく考えず、できることから、あなたのペースで最初の一歩を踏み出してみてください。